【S】サクラサク
その日の私は、

世界が色を失ったような感覚に陥っていた。




それでも刻々と時は過ぎていき、放課後になった…。




いつも二人で歩いていた道、

そこを一人で歩く。







朝からずっとメールや電話を尚人にかけているけど…
今でも繋がる事はなかった。






携帯を握りしめたまま歩みを止める。







「散ってないね…桜」




そこはいつもの桜の木の下。


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