【S】サクラサク
今日まで、尚人に出会うことはなかった。



…本当に…一度も…。






「きっと、そういう運命なんだよ…ね」




自分に言い聞かせるように呟く。







尚人。


大好きだった…。


どうか、幸せになってね。









「ありがとう。…さよなら」






私は振り返って歩きだそうとした。


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