ラストライフ
普通の人間なら数分もしないうちに呻いて倒れ込むだろう・・・



そのプールの周りにはそのプールの中に伸びた薄汚れたレールが何本も無数にあり一台高さ5メートル横15メートルの錆びつきまくった鋼鉄の風呂桶のような貨車があった。



レールの反対側はドームの壁よりさらに続く虚ろなトンネルに延びている


闇の深さが、ただ暗いだけでない壮絶さを漂わせていた



レールも貨車壁も床もなまめかしく油でぬるぬるとして赤黒かった
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