ラストライフ
美しい顔立ちをしている。艶やかで長い黒髪は腰まであった。


凄まじい派手さの和服を着込んでいて、あかるい朱の下地に金糸、銀糸で龍の刺繍が打っている。



その成りの違和感より、その顔立ちと鮮烈な服装があまりにも様になっており、艶やか、ただその一言だった。


違和感なら、彼女のその左手に握られた、自分の身の丈程有る、かなりの歳月を経たと思われる一振の鍔なしの刀の方だ。
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