ラストライフ
短く切り揃えた金髪に、がっしりしたあごのライン、



何よりも誠実そうな瞳が印象的な青年だった。




肩に大きなリュックを掛けそのリュックにはランプや地図がつるされている。




「なんてこった、大丈夫か?」


青年は大股で近ずくとリュックを降ろし上着を脱ぐと少年の肩に掛けた。



暖かかった。



そのときに本当に冷え切った体でさまよっていたのだと思い知った。
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