Last Days
「ねっ、ねねっ」

「え?」


私はA組の女の子に話しかけてみた。


「あき…じゃない。木元晃の転校の理由しっとう?」

「木元?あぁ、木元のことはレンたんに聞いて?レンたんと木元、仲良かったし」

「レンたん?」

「あっ、ごめん。相沢蓮やで。ほらそこの髪が無駄に長いの。レンたんっても男子やから」


女の子が指を指したさきを見ると、いかにもチャラくて軽そうなイケメンがうた。


「呼ぶな。おーい、レンたんー?」


すると相沢蓮が気付いたようだ。


「なに?真央ちん」


「この子…っと、名前は?」


「あ、長谷川結花」


「長谷川さんね。長谷川さんが木元のことで聞きたいことあんねんて」


「…長谷川?長谷川結花ちゃん?」


「うん。そうやけど?」


「…わかった。ありがと、真央ちん☆じゃ、結花ちゃん。行こっか?」


「え、っと…はぁ…」


いきなり名前っすか…


まぁそこは突っ込まんとこ。


私は相沢蓮のあとについて行った。


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