Last Days
「…木元晃のこと」



サァァァ



風が強くなった気がした。



「…どういうこと?」


「どういうことって、分かるやろ!?」


駿くんが私の肩を掴む。


その手は微妙に震えていた。



「駿く」


「頼む」


「急にどうしたん…」



いつもの彼ではなかった。



「もう…限界なんや…」


「え…」


「木元のこと考えんといてくれ」


「駿くん…?」



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