僕のキモチ...
橋さんに案内してもらった。
ドンっ!背中を誰かに
たたかれた。
「高橋くん!おはようっ。
ところで、昨日の返事、
考えてくれたぁ?」
返事?あぁ。ボーカリストに
なるかならないかの。
ボーカリスト・・・。
僕がボーカリストなんかなれる
はずがないだろう。
人見知りだし、大勢の人の前で
うたうだなんて問題外だ。
「あの、僕にはできないと
おもうんですけど。」
僕は申し訳ない気持ちで
頭をさげた。
「何言ってるのよ!」
え?!・・・高橋さん?
「これをきに、自分をかえる
チャンスじゃないっ。」
まぁ。確かに・・・。
って!無理にきまってる!
僕みたいに弱い人間は、ちょっと
したことじゃ変わったり
できないんだ。