僕のキモチ...

橋さんに案内してもらった。


ドンっ!背中を誰かに

たたかれた。

「高橋くん!おはようっ。

ところで、昨日の返事、

考えてくれたぁ?」

返事?あぁ。ボーカリストに

なるかならないかの。

ボーカリスト・・・。

僕がボーカリストなんかなれる

はずがないだろう。

人見知りだし、大勢の人の前で

うたうだなんて問題外だ。

「あの、僕にはできないと

おもうんですけど。」

僕は申し訳ない気持ちで

頭をさげた。

「何言ってるのよ!」

え?!・・・高橋さん?
 
「これをきに、自分をかえる

チャンスじゃないっ。」

まぁ。確かに・・・。

って!無理にきまってる!

僕みたいに弱い人間は、ちょっと

したことじゃ変わったり

できないんだ。

< 10 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop