僕のキモチ...
「ありがとう、おじさん。」
おじさんは僕に向かって手を
振っている。
そんなおじさんに僕も手をふった。
今日はなんだか良い日に
なりそうだっ♪
校門がだんだんと見えてきた。
僕の鼓動がよりいっそう増す。
そして校舎に足を踏み入れた時は、
心臓が飛び出しそうになった。
新しい上靴は、まぶしいくらい
輝いていた。
僕は1年1組だった。
広い校舎の中をまるで探偵
のように探り歩いた。
だけど、いくら探しまわっても1年1組
という文字はどこにもなかった。
「まさか、迷ったかな・・・」
僕は首を書きながら持っている
入学説明書とにらめっこをしていると
どこからかピアノの音色がきこえてきた。
とても美しい音色だ。
僕はその音色が聞こえる方へと
足を運んだ。
その音色はだんだんと大きくなり
僕の足をはやめる。
そして、僕が足を止めた場所は
音楽室だった。
この部屋から聞こえてくる。