僕のキモチ...
とても素敵な音色。
今にも体が踊りだしそうだ。
だが、その音色はポツンと
たえてしまった。
「誰?」
女性のものと思われる声が
教室の中から聞こえた。
僕は我に返った。
話しかけられてる。
たぶんさっきの音色を
奏でていた人に違いない。
「あの・・・とても素敵な
音色だったから・・・。」
僕が言葉いつまった次の瞬間
閉ざされていた戸が
勢いよくあいた。
僕の目の前には、とても背がたかく
160は絶対ある。
神が腰らへんまである色白の女の子
がたっていた。
「誰?」
その人は笑顔で僕に顔を
近づけてきた。
「えっと・・・。
1年の高橋郁斗<たかはし いくと>
です。」
完全に人見知りモードだった。
「偶然ね!私も名字が高橋なのっ。
ちなみに下は、小鳥って言うよ。
よろしくね、高橋君。」
「・・・はい。」