僕のキモチ...

めた。

 教室に、高橋さんの奏でる

メロディーがひびきわたる。

1つ1つの音がまじりあい

和音となって僕にしみ込んでいく。

高橋さんは気持ちよさそうに

ピアノをひいている。

僕は完全に高橋さんのペースに

流されていた。

「どう?この曲?」

高橋さんはまんまるにさせたリスの

ように僕をみつめている。

「とても素敵な曲ですね。なんという

曲ですか?」

そういうと高橋さんはクスっと

笑って、

「私がつくった曲よ。

題名は・・・そうね、

出会い、なんてどうかしら。」

「え?!高橋さんが作曲した

んですか?すごいじゃないですか。」

「ありがとう高橋くん。ところで・。」

そう言って高橋さんは言葉をにごした。

「なんですか?」

僕は問い詰めた。

そして高橋さんは、決
< 5 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop