真夜中の流れ星

「一昨日発売開始のやつ!!買っちゃったー。」

そう嬉しそうに笑う彼女は少しだけ頬を赤くして…やっぱり猫みたいに可愛い。

「好きだもんね、『ミッドナイトミティア』」


荷物を机に置きながら言う私にそれを差出しながら大きく頷く彼女。
次に言うことは容易に想像できた。
だから、先に言ってあげる。

「ついていってあげるよ。」

偽りの笑顔を張りつけて。





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