あの世留学
頭が重い。


「ママ」

「凛!死なないでー!凛!お願い凛!」

上手く声が出せなかったのかな。

「ママ」

重く強ばった唇を動かし私はもう一度声を出した。

「凛!起きて凛!死なないで凛!」

「ママ?私起きてるじゃん」

「凛!目を開けて凛!目を開けてちょうだい凛!」

はあ?何で?私起きてんのに、声出してんのに……。

私は不思議に思いながら体を起こしベットから降りた。

「マ…」

私は言葉を失った。
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