あの世留学
「えっ?マジ?天使の羽根?
羽根の付いたスーツ着てんじゃないの?」

「じゃあスーツ脱いでみましょうか?」

そう言ったかと思うと、お爺さんは、さっと上半身の服を全部脱いだ。

おじいさんの背中には羽根がくっついていた。

「引っ張ってもいいですよ」

「も、もういいよ。
わ、わかったから」

「信じていただけました?」

「はいはい」

なんだかよく分かんないけど羽根生えてるし天使って事にしといてやっか。

「で、私に何か?」

天使じいさんはコホンと一つ咳払いをして喋り始めた。
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