あの世留学
「ぶっちゃけー私は不死身です。アハハハ」

そう言うとエレベーターのドアは閉まり、大きな樹の表面は普通の形に戻った。

ボタンの様な脹らみを押してみたけれど何も起こらない。


「しっかし変な天使だったね」

「うん、変な天使さんだったぁ」

「天使で田中って…」

「天使がぶっちゃけーとか言ってるしー」

「皆には田中天長と呼ばれておりますだって」

「誰も呼んでなかったよね」

「「キャハハハ」」

私達は病院に帰りながら田中天長の話で盛り上がりお腹が痛くなるくらい笑った。
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