私のご主人様



「あっ、なんか用事あるんだったらいいんだ」


「あっなんもない。なんもない。ひまだよっ」


「まぢでっ!!…ぢゃさ」

篠原クンはそこで

言葉を止めた。


「…なに?」


「んとちょっと話したいことがあるから
緑川公園のとこで待っててほしいんだけど…」


話したいこと…?

「うん。じゃあ待ってるね」

「ありがとう。じゃあまたあとでな」



そう言って
篠原クンは
ぽんぽんと私の頭を撫でて教室へ入っていった。




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