私のご主人様



もう…人を

傷つけるのは

うんざりだよ…。


私は

篠原クンの腕のなかから

そっと抜け出し

篠原クンと向かいあった。



「篠原クン…私ね…この前までは
篠原クンが好きだった。…優しいトコもサッカーが上手なトコも篠原クンの一つ一つが好きだったよ」


「…ぢゃあなんで…」


「でも…心のどこかでやっぱり流がいて…」


そう…


初めて会った時から

気付けば
私の心には


流がいたんだ。



< 90 / 104 >

この作品をシェア

pagetop