壊れかけた私たち
壊れかけた私たち
「みゆ、おはよ」
そう言って凌介は
優しくそっとキスをする
「……ん、おはよう」
凌介に微笑みかけ
ゆっくりと起き上がった
ベッドから降り、
床に落ちている服を掴んだ
「…みゆはこれから学校?」
少し眉を下げながら
寂しそうな目をしている凌介に
「うん、学校はあるけど
それがどうかした?」
「みゆが学校行くと寂しいなー
今日、サボっちゃえよ」
そう言って私の腕を掴み
甘えてくる凌介に可愛い
と思いながらも
「ごめんね、行かなくちゃ
凌介こそ学校行かなきゃ
先生に怒られるよ?」
優しく宥めたが頬を少し
膨らまして
「ケチー!
みゆ、学校行ったら
彼氏に会っちゃうじゃん…」
そう言って抱きついてきた
凌介は小学生みたいで
高校生に見えないなー
とポツリと呟いたら
それが聞こえたらしく
「ひどー!年下のくせに」
肩をガシガシ叩かれた
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