壊れかけた私たち
2人で空き教室に入り
優也は近くの机に座った
「大事な話って?」
私は張り詰めた空気と
緊張してきた気持ちを抑えた
「…今まで、ごめんなさい」
いきなりの事だったのか
優也は驚いた顔をした
「な…にが…?」
消えそうな声で聞いてきた
「知ってたんだよね?
凌介との関係」
「………あぁ」
低くそう呟いた優也は
苦しそうな顔をした
「今まで凌介とのこと
ずるずる引きずって
いっぱい傷付けてた…
でも、もう終わりにした」
「……え?」
顔をあげた優也と目が合った
――今しかないよね
「優也との関係も
もう終わりにしたいの
だから、別れよう」
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