壊れかけた私たち
――――ピンポーン
凌介出て、お願い!
チャイムのところから
声が聞こえた
「……はい」
凌介だっ!
「みゆだけど…凌介?」
「うぇ!みゆ!?」
いきなり慌てだした凌介の声
気付かれないように
こっそり笑って
「うん、会いにきちゃった」
ドタドタという音が聞こえた
かと思ったらいきなり
ドアが開いた
「凌介!」
「なんでここに?
てか、とりあえず入って」
「うん、お邪魔します」
家に入り凌介の後に
ついて行った
2階に上がり1番奥の部屋に
入った
「俺の部屋…初めてだっけ?」
軽く首を傾げて聞く凌介が
可愛らしくてキュンときた
「う、うん。
あのね!話があるの」
そうだ、私の気持ち
ちゃんと伝えなきゃ…
「…はなし?」
「うん…
優也と、別れたの」
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