壊れかけた私たち




「あーあ、なんで俺だけ違うクラスなんだろ」


「ざまーみろ〜〜〜」


「まじでこいつムカつく」




3年になって私と凌介はA組で
優也だけC組だった




「ふふっ、じゃああとでね」



「おう!迎え行くから
亜希ちゃんと待ってて」



軽く手をあげて
C組の教室へ入っていった






「凌介、入らないの?」



そこから動かない凌介を
不思議に思って顔を覗き込んだ



斜めに首を傾げてどうしたの?
と聞いても不機嫌な顔を
見せてボソッと呟いた





「だから、俺はサボろうって
言ったのに…」





その言葉が痛いほど胸に
突き刺さった




「もういいんだよ
凌介は気にしないで」




ね?と笑顔を作ったが





「そんな笑顔見たくない」





そう言われて泣きたくなった




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