壊れかけた私たち




チャイムが鳴り
亜希は自分の席へ戻った



そんな後ろ姿をボーっと
眺めているとふいに凌介と
目が合った


何か言いたげなその表情に
知らんぷりして
先生の方へ目を向けた






さっきの私と亜希のやり取りを
凌介は見てたのかな…?


このままじゃダメなのかな


なんで私ってこんな
性格悪い女なんだろ…




またチラッと亜希の方を見た
隣の席の男子と楽しそうに
話している



亜希は明るくて話しやすい

人見知りの私でもすぐに
仲良くなれた

顔は特別綺麗とか可愛いって
わけじゃないけど
どちらかというと
モテる部類の人だと思う





そしてここ最近
亜希と優也は親しくなった

それは凌介も思ってたみたいで
2人の行動を観察してたらしい


そしたら、優也と亜希がキスを
していたのを見た

優也の家に入っていく
亜希を見て他のクラスの友達が
教えてくれた

と、凌介は話してきた



その話を聞いたときは
探偵みたいって笑ったけど
内心動揺して焦った

亜希に裏切られたって感情と
仕方ないのかなって思う
自分が居た




_
< 7 / 21 >

この作品をシェア

pagetop