Moon is SMILE.
甘いバスケットボール
体育館に入ると、愛月さんは、もうバッシュを履いて、シュ-トを打っていた。
ゴ-ルがたたまれたままだった。
紗英だって来てるのに…。いつも、紗英は早く来ているのに準備をしない。
「こんばんは」
誰ともなしに、どちらかというとコ-トに向かって挨拶をした。
顔をあげたとき、一瞬愛月さんと目があった。
「こんばんはあ」
かわいこぶった声が耳につく。気持ち悪いからやめてほしい。
「今日他の人来るって?」
ここで話しかけないと、「無視ぃ-?」とかボソッと言ってくるので仕方ない。
「えぇ-?確かぁ、汐莉は来ないっていってた気がするう-」
「そうなんだ」
会話を終わらせ、倉庫に向かおうとすると、わざわざ大きな声で紗英は言った。
「え、でもぉ、わかんないってえ!」
もう面倒くさくて手をあげて応えた。
手早くゴ-ルをのばそうとしたが、錆びているのか、思うようにはいかない。
「っっ、かたっ!もう!」
早くのばさなきゃ。練習してるのに…。「これでどうだ!」
そう言って、体ごとぐるぐる回ったりしていたら、少しずつだが回った。
「ねぇ、手伝おうか?」
「えっ?」
すぐ後ろに、愛月さんが立っていた。
ゴ-ルがたたまれたままだった。
紗英だって来てるのに…。いつも、紗英は早く来ているのに準備をしない。
「こんばんは」
誰ともなしに、どちらかというとコ-トに向かって挨拶をした。
顔をあげたとき、一瞬愛月さんと目があった。
「こんばんはあ」
かわいこぶった声が耳につく。気持ち悪いからやめてほしい。
「今日他の人来るって?」
ここで話しかけないと、「無視ぃ-?」とかボソッと言ってくるので仕方ない。
「えぇ-?確かぁ、汐莉は来ないっていってた気がするう-」
「そうなんだ」
会話を終わらせ、倉庫に向かおうとすると、わざわざ大きな声で紗英は言った。
「え、でもぉ、わかんないってえ!」
もう面倒くさくて手をあげて応えた。
手早くゴ-ルをのばそうとしたが、錆びているのか、思うようにはいかない。
「っっ、かたっ!もう!」
早くのばさなきゃ。練習してるのに…。「これでどうだ!」
そう言って、体ごとぐるぐる回ったりしていたら、少しずつだが回った。
「ねぇ、手伝おうか?」
「えっ?」
すぐ後ろに、愛月さんが立っていた。