君にハートを盗まれた。

「どうして…か。それは、ヒカリが魅力的だからだよ」


先輩…。


「ヒカリは、お前とは違う。ヒカリは、絶対こんな真似はしねぇーし。人を傷つけて自分の想いを伝えようなんて真似は絶対しねぇ。」



先輩の言葉に涙がまた溢れ始めた。


「ヒカリは、俺に真っ直ぐぶつかってきた。お前みたいな卑怯な手なんて、使わないんだよ」


唇を噛み締めて、先輩の言葉を聞いている宮沢先輩に、先輩は



「それにな、よく覚えておけ。

俺が好きなのは、優花じゃない。


ヒカリだけなんだよ」



「先輩…」先輩の言葉があたしの傷跡を優しく癒やしていく。


傷だらけだった…あたしの心を。


先輩の言葉が染み込んで…穴を塞いで癒やしていくよ。





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