君にハートを盗まれた。
譲れない想い
「あんた…バカ?」
翌日の学校。昼休みに昨日の優花先輩との出来事を美空に話したら、「あんた…ホントにバカね」と連呼された。
「うぅ…そんなにバカバカ言わないでよ」
「言うわよ。なんでそのまま放っておかないの?なんで先輩は渡さないってハッキリ言ってこないの!?」
はい…確かに。その通りです。
「だけどさ…優花先輩みてると、なんか言えなくて…」
「あんたね、中途半端に優しいのよ。ったく…。呆れて何も言えない」
机に頬杖ついて、ホントに呆れるわとあたしを横目で見る美空。
「そんな目で見ないでようぉ~自分でもよく分かってるんだから」
「分かってない!」
うぅ…美空が怖い…。