君にハートを盗まれた。

公園のベンチで1人ポツンと空を見上げた。

いつもは、当たり前のように隣には先輩がいて。


あたしに笑いかけてくれる。


だけど、今、先輩の隣には、あたしじゃなくて…優花先輩がいる。


ハァ…今頃、どんな話ししてるのかな?


2人っきりで…いるんだよね…。



「あたし…ヤッパリ大馬鹿者だぁ…」


空を見上げながらポツンと言うと


「誰が大馬鹿者なの?」


「誰!?」

不意に誰かの声が聞こえてきて、驚いてたら


「そんなに驚かなくても…」


困った顔の永井くんがいた。


「永井くん!?どうしたの?こんなところで?」


驚いた。てっきり、ここにいるの、あたし1人だと思ってたから。




< 185 / 198 >

この作品をシェア

pagetop