君にハートを盗まれた。
公園のベンチで1人ポツンと空を見上げた。
いつもは、当たり前のように隣には先輩がいて。
あたしに笑いかけてくれる。
だけど、今、先輩の隣には、あたしじゃなくて…優花先輩がいる。
ハァ…今頃、どんな話ししてるのかな?
2人っきりで…いるんだよね…。
「あたし…ヤッパリ大馬鹿者だぁ…」
空を見上げながらポツンと言うと
「誰が大馬鹿者なの?」
「誰!?」
不意に誰かの声が聞こえてきて、驚いてたら
「そんなに驚かなくても…」
困った顔の永井くんがいた。
「永井くん!?どうしたの?こんなところで?」
驚いた。てっきり、ここにいるの、あたし1人だと思ってたから。