君にハートを盗まれた。
「水族館…好きかなって思ったんだけど。ここでいいかな?」
少し照れながら言う先輩。
「はい。好きです水族館。ここ、テレビで観たことがあって一度来てみたいって思ってたんです」
「そっかぁ。良かったぁ~連れてきて。内心喜んでくれるか不安だったんだよ」
ホッとしたように肩の力を抜いて胸元を撫でる先輩。
そんな風に、一生懸命に考えてくれていたなんて。
嬉しくて、泣きそうだよ。
「先輩、ありがとうございます」
先輩の気持ちが、凄く嬉しいです。
あたしの言葉に「お、おぉ」と照れながら言うと
「じゃあ、行こうか」
手を引いて水族館へ向かった。