もしも、許されるのなら。
そうだよね…

二人きりなんだもん。こういうことあるよね。


でも私には、兄妹というのが引っ掛かっている……。

いいの…?
付き合ってることすら許されないのに、罪を重ねていくだけ…。



私たちの選んだ道は本当に間違っていなかったのかな……。


でも、お兄ちゃんと離れてしまったら、私、生きていけない。



「…か…涼香」

「ん…お兄ちゃん?」

あ…気を失ってたのか。
恥ずかしい…!

「大丈夫か?ごめんな。俺、歯止め効かなくて…つい。」

「別にいいよ。平気。」

ニコッと笑って答えた。
「私、部屋戻って寝るね」

「…だめ。」




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