もしも、許されるのなら。
着いた場所は屋上…か
屋上はあんまり良い思い出がない……。

「綾……」
「涼香。ごめん!!」

「…は?」

予想外の言葉に驚いた。

「教室でのこと…あの時、私自分を見失ってて…大声であんなこと……。本当にごめん!許して貰えることじゃないけど…」

「ホントだよ。でも最初に傷つけたのは私だよ?だからもういいよ。謝らないで?」

「また、友達になってくれる?」

友達に?私、また綾乃を信じられる?
綾乃は私を信じてくれるのかな…

「……ごめん。無理…だよ…」
「え…?……そっか」

「綾乃にはたくさん友達いるし、私、また綾乃を傷つけるんじゃないかって怖いの。気を使ってまで友達でいたくないよ……。ごめんね」

「ううん。じゃあせめて隣の席だから話はしようね。」

「……うん。それじゃあね。」

綾乃。ごめん…

弱虫な私でごめん

友達になろうってまた言ってくれて嬉しかったよ





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