もしも、許されるのなら。
「お世話になります。」

「…体を大切にね?」

「はい。」

勿論、ずっとお世話になるわけではない。
働いてお金が貯まるまで。

「出産して落ち着くまでいていいのよ?ずっとでも…」

「ありがとうございます。落ち着くまでお世話になります。何でも手伝いますから。」

「体だけは大切にしてよ?!涼香だけの体じゃないんだから!!」

「うん。ありがとう。早織ちゃん。」

早織ちゃんの家は、とっても温かくて昔の家を思い出した。
つい最近まで家もこんなに温かかったのにな…


今更悔やんでも仕方ないけどね……。


赤ちゃん。ごめんね。

パパいないけど…
…祝福されないかもしれないけど、ママのところに元気に生まれてきてね…?





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