もしも、許されるのなら。
最終章~幸せな家庭を~
そんなある日のこと。


「望~散歩行こう。」

絵カードを見せながら私は望と会話をしている。
望は聞くより見る方が得意らしい。


散歩が好きな望は最近、自分で靴が履けるようになった。

「さっ。行くよ~~♪」


同じ道順で公園に向かう。
道順にこだわりがあるみたい。


望は公園で一人で遊ぶ。
私や友達と遊ぶことはしない。



「こんにちは。望君」

突然、望の前に立つ人

どうして望を知ってるの?



「……どうして…?」


そこにいたのは…



「お…お兄ちゃん…?」





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