もしも、許されるのなら。
「…涼香。産むなって言ったからでしょ?言わなかったの……」

「え…うん」

「そう。ごめんね。涼香」

急に謝られたからびっくりした。

「え?」

「一番辛いときに側にいれなくて…突き放して…親として最低よね……」

お母さん……
お母さんはやっぱりお母さんだね。


「ううん。やっぱり私が悪いもん。」

お母さんをいっぱい裏切った。
それでも心配してくれるんだね。

言葉にしないけど、きっとお父さんも


それは私たちが親になって分かったこと。


お母さんの凄さ改めて実感した。
私は敵わないなぁって思う。





< 141 / 144 >

この作品をシェア

pagetop