もしも、許されるのなら。
「…あ。」

「…え?何?早織ちゃ…」

―綾乃…とお兄ちゃん……


「りょ、涼香…」

「平気だよ!!心配してくれて、ありがと…」

ニコッて笑った。
ひきつってるかもしれないけど、早織ちゃんたちは何も言ってこなかった。


ありがとう


気遣ってくれてるんだね…
嬉しい……

私にとって大事な人たちになってるんだ…




―その時…
「よお。久しぶり」

ウソ…
声かけてくるなんて…


…彼方センパイ

友達になろう、って言われたけど、私としては気まずい…


でも、でも…


「……お久しぶりです」


無視できるわけない…




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