もしも、許されるのなら。

「私は……お兄ちゃんが好きなの！！」


言ってしまった…

どうしよう。

後悔先に立たずとはこのことをいうのか…


「……じゃあ、俺の話を最後まで聞いて」

「……」



「俺の好きなヤツは、」

ドキドキ…

聞くのが怖い…


「たった一人の大事な妹だよ。」


――え？


「…嘘。からかってるんでしょ…」

「嘘じゃねぇよ」

「じゃあ、両想い？付き合える？」

「あぁ。でも、誰にも言えないけどな…」

「…そうだね」

でも嬉しいよ

両想いになれるなんて思ってなかったから。



―目があった瞬間、吸い込まれるように、唇が触れた。

長くて優しいキス。

私のファーストキス…
ずっとこうしていたい
好きだよ…お兄ちゃん。



こうして、私たちの禁断の関係が始まった…