もしも、許されるのなら。
でも、
助けてくれたのは私の望んだ人じゃなかった。

「……彼方センパイ…」


どうして、助けてくれるの?

いつも、いつも…


私がピンチの時に必ず来てくれる…

「くだらねぇ事言ってんなよ!涼矢が別れたいって言ったのは、お前が嫌だったからじゃねぇの?無理矢理付き合わせたらしいし?しかもなぁ、兄貴を好きになるわけねぇだろ!!」



そう言うと彼方センパイは私の腕を掴んで教室を出た…



あの場をおさめるためだって分かってる…


でも…でも……っ



…ツラい




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