もしも、許されるのなら。
着いたのは屋上だった


「ごめん。俺…酷いこと言ったよな……」

ごめん、と何度も謝ってくる…


「彼方センパイ…私、大丈夫ですから。もう気にしないで下さい…」

守ってくれたのは事実。
責められないし…。
それに、彼方センパイがそう言ってくれなかったら…

どうなっていたか分からない。



―ピルルルッ

「もしもし?あぁ、今屋上にいるから。」


電話の相手はお兄ちゃんなのかな…

「涼矢から。今から来るって。」

ヤッパリ…
って今から来るの?!


泣き止もう…
心配させるわけにはいかない



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