もしも、許されるのなら。
お父さんは出発する寸前まで心配していた

でも、もうフランスに行ってしまった。

…少し寂しい……。


てか、よくよく考えたらお兄ちゃんと二人きりなんだ…

日本にいたいって思ってばかりだったけど、それって、何か…
何かいろいろ不安になってきた…


「お兄ちゃん、夕飯何がいい?」

「ん~涼香?」

―ドキィィィッ!

「嘘だよ…ハンバーグ。」
「分かった」

明らかに動揺してる…よね

恥ずかしい…
でも珍しいな…お兄ちゃんがハンバーグ食べたがるなんて…。

ははっ
何か似合わな~い

「はははっ」

「何笑ってんだよ?!」
「だって…お兄ちゃんがハンバーグ!!」

「うっせ!!」

あっ
顔が赤い…照れてるのかな?

意外に可愛い一面もあるんだね



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