妄想LOVER


そして



「また妄想してね。」



って言って、部室を出て行った。


ったく…



気を取り直して、椅子に座り直すと、





「佐々木…!」


「おい!佐々木!」


「わぁ!!!!」


「もう最終下校時刻過ぎてんぞ。」



びっくりして頭を上げる。


「ごめんねっ! あ、名簿!」


寝てて全部書き終わって無いよ…

どうしよう…



「俺、書いておいたから。
心配するな。ほら。」



ホントだぁ…

見ると、名簿にはちゃんと全員の名前が書かれている。




< 41 / 52 >

この作品をシェア

pagetop