妄想LOVER
「おやすみ、俺のかわいい彼女。」
「彼女じゃないし。」
窓に頭を付けながら目をつぶって、投げやりに言った。
訂正。
賢がいなくてもこんなヤツ好きになって無い。
昨日処女(って事にしておく。妄想だけど。)を捧げようとしたあたしがバカだった。
賢にデート断られたから、ちょっと気を許しちゃっただけ。
やっぱ賢が一番だよ。
エッチなんてブッツケ本番で成功してやるんだから!!!
タヌキ寝入りをしていたら、
「また妄想してね。」
と、リンのつぶやきが聞こえた気がした。