たった1人の
そしてあなたは笑顔で手を振りながら車に乗り込んだ。
また会えなくなるね…
そんな気持ちよりも頭の中に浮かんでくるのは凌佑の笑顔だけだった。
「今日は楽しかったなあ~。」
あたしは気付いてしまった。
どんどん好きになっていく。
凌佑のことを考えるたびに…
こんなに切なくて
こんなに悲しくて
こんなにつらいのはあなたのことが大好きだから。
あなたの声が聞きたい
あなたの笑顔が見たい
あなたに抱き締めてほしい
あたしなんでこんなに苦しいんだろう…
さっきまで隣にいた人はもういなくて離れるつらさを知った。
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