やっぱり君がいい
あたしが早瀬君を好きになったのは中学3年生の時。

クラスで文化祭の準備してた時に
あたし注文するものの数間違えちゃって…
クラスの皆から凄い攻められたんだよね。

もう泣く…って思った時に、早瀬君だけは

"そんなに攻めんなよ。高橋だって一生懸命やってたろ?
それに、今からでも買い出し行けば間に合う!"

そう…言ってくれた。

皆は絶対間に合わないって思ってた。
あたしだって本番まで1時間位しかないのに
間に合うわけないって思ってた。


でも、早瀬君は皆をちゃんとまとめて
本番までに準備はギリギリだったけど
間に合ったんだ。


文化祭が終わった後

「早瀬君、あの…あたし…ごめんね…。
迷惑かけちゃって…」

「迷惑?」

「うん…ほら、あたしが数間違えちゃった
せいで準備ギリギリになっちゃって
皆に迷惑かけちゃったし、それに……
早瀬君には一番迷惑かけちゃったから…」

そして、パッと早瀬君を見ると
何故かムっとした表情であたしを見ていた。

え……やっぱり怒ってる……?

「全然迷惑じゃない」

「…へ?」

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