陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「…ね、小太郎の主ってどんな人だったの?」
幸姫は思い切って聞いてみる。すると、小太郎は少しだけ優しい笑みを浮かべながら答えた。
「とても…とても民想いで、優しい方だった。あのお方が天下を統一すれば、皆、幸せになれたはずだ」
そう言ったときの小太郎の目は、どこか虚ろで、まるで今にも消えてしまうんじゃないかと思うような表情を浮かべていた。
「そんなご主人様だったなら…きっと、敵討ちなんて望んでないよ。小太郎が傷つくことなんて、望んでないよ!」
幸姫はぎゅっとこぶしを握り締め、小太郎の肩をがしっとつかみ、じっと目を見つめて言った。
「しかし…織田が天下を統一することだけは阻止しなくてはならん。…主が守ってきた、相模の民が苦しむところは、主は見たくないはずだ」
小太郎の言葉に、幸姫は首を傾げた。
「どうして織田が天下統一したら、民が苦しむの?」
「…まさか、織田信長を知らぬわけではないだろう」
怪訝そうな顔をする小太郎に、幸姫は少しだけ困惑した。
幸姫は思い切って聞いてみる。すると、小太郎は少しだけ優しい笑みを浮かべながら答えた。
「とても…とても民想いで、優しい方だった。あのお方が天下を統一すれば、皆、幸せになれたはずだ」
そう言ったときの小太郎の目は、どこか虚ろで、まるで今にも消えてしまうんじゃないかと思うような表情を浮かべていた。
「そんなご主人様だったなら…きっと、敵討ちなんて望んでないよ。小太郎が傷つくことなんて、望んでないよ!」
幸姫はぎゅっとこぶしを握り締め、小太郎の肩をがしっとつかみ、じっと目を見つめて言った。
「しかし…織田が天下を統一することだけは阻止しなくてはならん。…主が守ってきた、相模の民が苦しむところは、主は見たくないはずだ」
小太郎の言葉に、幸姫は首を傾げた。
「どうして織田が天下統一したら、民が苦しむの?」
「…まさか、織田信長を知らぬわけではないだろう」
怪訝そうな顔をする小太郎に、幸姫は少しだけ困惑した。