陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
2人を包む静寂。

沈黙を先に破ったのは、小十郎だった。

「…人を殺して平気な人間はいない」

幸姫はじっと、小十郎を見つめる。

「だがこれだけはわかって欲しい。俺も、政宗様も。好んで戦をしているわけではない」

そう言うと、小十郎は幸姫の頭をぽんと撫でた。

「もう夜も更けた。お前も部屋に戻って寝ろ」


小十郎はそう言い残し、その場を立ち去っていった。


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