陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
いっつもおっさんには腹が立ってたのになー。何でだろ。


ふむ、とまだ痛む頭を摩っていると、少しだけ心配そうに小十郎が幸姫の頭を撫でてきた。

「…まだ痛むか?」


…え、心配されてんの!?


小十郎に言われて、幸姫は目を丸くした。

「何だ、その顔は」

怪訝そうに幸姫を見る小十郎に、幸姫はふるふると首を横にふった。

「なんでも!大丈夫だよ」

幸姫が言うと、小十郎は苦笑しながら、変な奴だ、と呟いた。

「とりあえず、今から畑に行く。部屋に着替えを置いてあるから、すぐに着替えてこい」

小十郎に言われて幸姫は大きく頷き、自分の部屋へと急いで戻った。


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