陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
幸姫は避けようと動くと、バランスを崩して、そのまま野菜たちの中に倒れこむ。
枝豆がバキバキっと折れる音がした。


どうしよう…!まだ収穫してない場所なのに!


慌てて起き上がろうとしたその時だった。

「あの男はどこだ」

喉元に鈍く光る刃物を突きつけられ、幸姫は動きが止まる。

「…どこって言われても知らないもん」

幸姫がぼそっと答えると、ひんやりとした刃が喉に当たるのがわかった。

「死にたいのか」


やばい、こいつらマジだ。


緊張で荒くなる呼吸とスピードを増す鼓動。

「そんなこと言われても…本当に知らないんだもん」

今朝起きたら、すでに部屋にはいなかった。どこに行ったのかと聞かれても、幸姫には答えようが無い。

「ならば死ね」

ひゅうっと刃物を振りかぶる男。


殺される…!


幸姫は怖くなり、ぎゅっと目を瞑った。




誰か…誰か助けて…!





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