陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
「幸姫!これは一体なんだ!?」

叫び声にびくっと体が震えた。

聞き覚えのある声。
すぐに声の主はぴんときた。

だが、幸姫は怖くて声のした方を見ることができなかった。

「ほう、俺の声が聞こえていなかったのかな?」

がしっと頭を後からつかまれる。

「うっ…」

小太郎に助けを求めようと視線を移すと、小太郎の姿がどこにも見当たらない。


うそ!?守るって言ったくせに、いないってどういうことよ!?


冷や汗がたらりと流れる。

「いだぁ!」

ぐぎっと思い切り首を小十郎の方へと向けさせられ、首に激痛が走る。

「この畑の荒れ様、納得のいく説明を…!」

言いかけたその時だった。キィン!という大きな音が辺りに響き渡る。

「…!貴様はっ!?」

小十郎は幸姫を背にかばうようにしながら、刀で相手の斬撃を受け止めていた。



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