陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
私のせいで、人が殺された。


その事実を受け止めることができなかった。
そして。
受け入れるのが怖かった。


幸姫は、ギュッと唇をかみしめると、小太郎の手を握った。

「…どうした」

小太郎が立ち止まる。
幸姫は小太郎の顔を見ることができなかった。


あたたかくて、大きな手。


幸姫はぎゅぅっと、小太郎の手を握り締めた。

「不安か?」

小太郎の言葉に、幸姫はふるふると頭をふった。


違う。
そうじゃない。


「怖い目にあわせてしまった。もう、二度とこんなことにならないように」

「お願いがあるの」

小太郎の言葉をさえぎるように、幸姫が口を開く。
小さく震える幸姫を見て、小太郎は静かに幸姫の言葉を待った。

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