陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
『これから先、また会える保障なんてどこにもないのに…言えるわけないでしょ』


フラッシュバックする声。
この声の主は、多分お母さんだ。


『ゆっきーが父親だなんて…』


あぁ…そうだ。
叶っていたんだ。


『どうしていっしょにいられないの?』

『こうきのこと、きらい?』

『ゆきむらとれいちゃんといっしょにいたい』


まるで雪崩のように、忘れていた記憶が襲い掛かってくる。


幼い頃に、ほんの少しだけ一緒に過ごした日々。
まるでつい先日の出来事のように、次々と溢れ出てくる思い出達。


そして。


最後の別れ。


「…っく……」


天を仰ぎ見たまま、幸姫は両手で顔を覆い、声を殺して泣いた。


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