陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
どれくらいの間、そうしていたか分からないけれど。ふと、小太郎の腕が緩み、解かれたときには、すでに木々の隙間から、暖かな日差しが差し込んでいた。
何も言わず、歩き出した小太郎の後ろを、幸姫も黙って続いて歩いた。
ただ、小太郎のお陰で、かき乱されていた自分の中にあった感情は、少し、落ち着いていた。
しばらく林の中を歩き続けていると、少し先に、道らしきものが見えてきた。
「屋敷に戻るか?」
小太郎に聞かれて、幸姫は小さく頷いた。
「今日も畑仕事しなくちゃ」
笑って答えることができて、少しほっとしながら、小太郎に続いて林から出る。
「こたは…」
言いかけたとき、遠くから馬に乗って走ってくる人物を見て、幸姫は硬直する。
小太郎も気配を感じて、すばやく振り返る。
少し遠くに見えていた人影は、すぐに2人の傍までやってきた。
何も言わず、歩き出した小太郎の後ろを、幸姫も黙って続いて歩いた。
ただ、小太郎のお陰で、かき乱されていた自分の中にあった感情は、少し、落ち着いていた。
しばらく林の中を歩き続けていると、少し先に、道らしきものが見えてきた。
「屋敷に戻るか?」
小太郎に聞かれて、幸姫は小さく頷いた。
「今日も畑仕事しなくちゃ」
笑って答えることができて、少しほっとしながら、小太郎に続いて林から出る。
「こたは…」
言いかけたとき、遠くから馬に乗って走ってくる人物を見て、幸姫は硬直する。
小太郎も気配を感じて、すばやく振り返る。
少し遠くに見えていた人影は、すぐに2人の傍までやってきた。