陽のあたる場所で 〜戦国遊戯3〜
絡み合う想い
ほつれ
驚くほど強い衝撃に、声が出なかった。
ただ、わかるのは、小太郎が自分を追いかけてきているらしいことと、すでに小さく、見えなくなってきていることだけ。
思わず出そうになった悲鳴も、むち打ちになるかと思うほどの、首に走った痛みと体の揺れに、どこかに消えていき、今は舌を噛まないように、無意識のうちに歯を食いしばっていた。
馬ってそういえば時速どのくらいまで出たんだっけ…
何処へ行くのか、何故こんなことになっているのか。
考えても答えが出るはずもなくて。
幸姫は、自分を拐っていった隻眼の男に捕まれたまま、ふと、どうでもいいことをぼうっと考えていた。
ただ、わかるのは、小太郎が自分を追いかけてきているらしいことと、すでに小さく、見えなくなってきていることだけ。
思わず出そうになった悲鳴も、むち打ちになるかと思うほどの、首に走った痛みと体の揺れに、どこかに消えていき、今は舌を噛まないように、無意識のうちに歯を食いしばっていた。
馬ってそういえば時速どのくらいまで出たんだっけ…
何処へ行くのか、何故こんなことになっているのか。
考えても答えが出るはずもなくて。
幸姫は、自分を拐っていった隻眼の男に捕まれたまま、ふと、どうでもいいことをぼうっと考えていた。